スペインのリーガエスパニョーラ09/10に所属するクラブチームの
愛称のルーツを探ってみました。全20チームある中からまずは前編として
10チームのクラブをピックアップ。バルセロナにしてもレアル・マドリード
にしても、複数愛称があるのでその中から代表格を抽出しています。
スペインは地域ナショナリズムが非常に強い多民族国家。カタルーニャ語、
バスク語、バレンシア語ほか、地域ごとに言語があり愛称も地方公用語に
由来したものが多い点が特徴。バルセロナの愛称、バルサはまさにそれを
象徴的する呼び方です。またセビージャのように当時のヒットソングに
ちなんだ愛称など、ユニークなアプローチの愛称も。
リーガ各クラブチームの愛称は、なかなか奥が深い!!
【バルセロナ:ブラウグラナ、バルサ】ブラウグラナはカタルーニャ語でブラウは青色、グラナはエンジ色を表す
バルセロナを象徴するカラー。バルセロナをカタルーニャ語で発音すると
バルサローナ。バルサはその略称である。
【レアル・マドリード:エル・ブランコ、メレンゲ、マドリー】レアルのチームカラー、白にちなんだ愛称がエル・ブランコ、メレンゲ 。
白い巨人もそのひとつ。本拠地・マドリードにちなんでマドリーとも呼ばれる。
【セビージャ:ロヒブランコス、セビジスタ】スペイン語で赤白を意味する言葉がロヒブランコス。もちろん
ユニフォームカラーからついた愛称。セビジスタスはチーム名から。
【アトレティコ・マドリード:ロス・コルチョネロス、アトレッティ】ロス・コルチョネロスはとはマット職人という意味。赤白のユニフォームを
採用したころに、赤白のマットレスがはやっていたことに由来。
アトレッティはチーム名にちなんでいる。
【ビジャレアル:イエローサブマリン、サブマリンズ】黄色いユニフォームからついた愛称、イエローサブマリン。
当時のビートルズのヒット曲からとった愛称。
潜水艦という意味のサブマリーノと呼ばれることも。
【バレンシア:ロス・チェ、ロス・ソトス】ロス・チェはバレンシア語で人や動物に呼びかける時に使われる
「チェ(Xe)」という音に由来。ロス・ソトスはバレンシア語で白いヤギ。
こちらはユニフォームカラーに由来する愛称。
【デポルティーボ:ブランキアスール、デポル】ブランキアスールは青と白という意味のスペイン語でクラブカラーがルーツ。
デポルはデポルティーボの略称。
【マラガ:エキポ・ブランキアスール、ボケロネス】デポルティーボ同様に、青と白という意味のブランキアスールの愛称を持つ。
ボケロネスはアンチョビのこと。ボケロネスはアンチョビ(カタクチイワシ科の小魚)
のこと。地中海に面したマラガらしい愛称。
【マジョルカ:バラレッツ】本拠地のあるマヨルカ島が属するバレアレス諸島にちなんでいる。
バラレッツはバレアレス諸島の人という意味。
【エスパニョール:ペリコ】ペリコはスペイン語でインコの意味。ちなみにクラブマスコットも
インコのペリコ君。
- 関連記事
-