アンブロの売却先がついに正式決定した。ナイキがアンブロ売却の噂が海外メディアにより一斉に報じられたのは今年の5月末。あれから5ヶ月、ついに売却契約が正式に締結された。売却金額は2億2500万ドルで日本円にして約180億円。2008年にアンブロを買収した際に支払った5億2800万ドル、約670億円だったことから、金額面では大損となるが2013年より
イングランド代表、2013/2014シーズンより
マンチェスター・シティのキットサプライヤーの地位をアンブロから引き剥がしたことを考えると、大きな利益を獲得することに成功したと言えよう。
売却先となったのはアイコニックス・ブランド・グループ(Iconix Brand Group)。アイコニックとは「象徴的」の意味。同社はアパレル、フットウエア、ホーム用品、キャラクターブランドのライセンシーを2005年頃より次々と獲得、または傘下に納め、年間売上高は120億ドル(約1兆円)を誇る。グループ傘下のブランド一例として、キャンディーズ、バッジェリーミシュカ、エド・ハーディ、マッドドジーンズなどがある。ライセンシング企業としてはディズニーに次ぐ世界第2位の実力を持つ。
買収に際して、アイコニックス・ブランド・グループのCEO、ニール・コールは以下のように語ったもようだ。
「アンブロは世界中に多くのファンを持つ正真正銘の本格的フットボールブランド。今回の買収はアイコニックスにとって非常に魅力的な案件だ。全世界のパートナー企業と共にアンブロ伝統を守りながらブランドの拡大に力を尽くしたい」
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